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体 験 談

奈良県 F子さん アトピー性皮膚炎の場合


湯治後


 一大決心!草津に行こう!
 私がアトピー性皮膚炎と診断されたのは、2歳の時でした。病院を転々とし、ステロイドを塗り続けた日々。軟膏を塗ると一時的に良くなるものの、塗り忘れるとさらにひどくなって掻き毟る…その繰り返しでした。そして小学生最後の夏、傷口から雑菌が入って全身膿んだ時を境に、私はアトピーに対して絶望しました。
 今だから笑ってそんな時があったと話せますが、怪獣並みの肌で人から隠れての生活でした。服薬や点滴を繰り返すもよくならず、この出来事をきっかけに薬全体を止め、自然に任せるようになりました。時間はかかったもののよくなり、肌の調子の波と痒みに付き合いながらの毎日に戻りました。
 社会人になり、変則勤務やストレスなどで肌の調子を崩し始めると、仕事も辞めるわけにはいかず、また薬に頼るようになりました。ステロイドは嫌と漢方に頼るも効果は実感できず、とびひやヘルペス・帯状疱疹を併発し、痛痒くて眠れない日々。痒み止めや抗生物質、精神安定剤、睡眠導入剤…薬もどんどん増えていきます。薬辞典を見ると、副作用欄には「肝機能低下」の文字。血管等自分の体が大丈夫なのか不安になったほどです。
 塗り薬も増え、包帯に手袋にと自分の処置に大忙しでした。職場の理解もあり、とりあえず仕事は続けることが出来ていました。が、さすがに治らないまま2年半過ぎた頃に一大決心!自分の体と向き合わないと後悔すると思い、父から薦められた草津に行くことにしたのです。
 
 仲間と共に歩んだ湯治の日々
 今まで「湯治」という言葉を聞いたこともなければ知識もなく不安でしたが、千代の湯の体験入湯をすると痒みがとれたことに驚きを隠せませんでした。関東は旅行先としか認識していない私が「湯治に行く」と友達に告げた時の反応は様々でした。「お風呂に浸かって私もゆっくりしたい」、「なんでそんな所まで行くの?」、「しんどいやろうけど応援してるで」。最初の反応が多かったのは事実です。幸い長期入湯も受け入れていただくことができ、湯治生活が始まりました。
 1回3分の入湯、「ラーメンできるまでやし短い」と思っていた私ですが、入るととても長い!!温泉が体に染み込んでいくのを実感しながら熱さに耐えます。これが毎回、毎日となると湯治に来ていると思ってはいても厳しい時期がありました。
 でも、熱いのは自分だけじゃなくお湯を信じている周りの仲間もだからと、皆がいてくれたから入り続けることができたと思います。それに、家のお風呂では少し高めのお湯でなんて肌の刺激がきつくて入れないのにやっぱり質が違うんですね。熱いけど痒みも治まるんです。表面的に1度きれいになってから、今まで体が溜め込んでいた毒素を出すためにひどくなった時期もありましたが、肌は時間をかけて落ち着きを取り戻していきました。今までは無意識に掻いていて当たり前、象の皮のように分厚くなっていた皮膚がつまめるほど柔らかくなり、痒みもほぼなく、肌質がまったく違うのです。
 
 力になって下さった皆さんに感謝!
 地元での様子を見るために帰って家族や友達と会うと、皆が驚き、「よくなった!」と喜んでくれました。血液検査をしてみると、食べ物や花粉・ダニなど調べることのできたほとんどのアレルゲンが陰性反応・非特異的IgEも陰性になっていました。正直、結果を見て目を疑ったほどです。
慣れない環境に戸惑いながらも、管理者の方々をはじめ、湯治仲間、そして家族や親戚・友達皆さんに支えていただきながら、喜怒哀楽を共に乗り越えてくることができました。いつも傍にいてくれて当たり前だった存在の大切さ・自分の体に向き合うことの大切さ…、改めて皆さんから大切にしてもらえていることに気づきました。
 また、食事や睡眠など今までの生活を全般的に見直し、精神的にも身体的にも自分と向き合ういい機会になったと実感しています。肌がどんな状況になっても受け入れるしかない、そう諦めていた私に時間湯は薬に頼らない希望を与えてくださいました。本当に感謝しています。今後は体調維持を目標に、きれいにしていただいた体を大切にしていきます。ありがとうございました。
薬の履歴:ステロイド 約10年、漢方薬 1年半、痒み止め薬 1年
 


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