月一度の週末だけですが、千代の湯に通い始めて3年が経ちます。その年の夏に母を亡くし、遺品整理も12月には目処がついたので、寒いからどこか温泉でも行ってゆっくりしたいと思ったのがきっかけでした。どうせ温泉行くなら湯治もかねたいとネットで行先を調べていくうちに「時間湯」にたどり着いたのです。湯治もかねたいと思った理由は高脂血症20年、高血圧10年、痛風5年を患い、疲労も重なり、投薬や運動療法への意欲が失せていたからです。普段の生活では自覚症状がほとんどないので、治療を継続していても快方に向かっているという実感がないというのが不安でもありました。
偶然たどり着いた時間湯のホームページや時間湯に関連するサイトを読んでいくと徐々に引きずり込まれていき、ぜひ一度体験だけでもしてみたいと思うようになり、早速電話で予約し翌週には草津に来ていました。
先ずは体験として3日間の入湯をしました。草津にいる間は慣れないことの連続で興奮していたのか自覚できませんでしたが、帰宅後、体調に明らかな変化があることに気づきました。
① 食欲増加
② 熟睡できる
③ 疲労感が減少
不思議な経験でした。その後は毎月通うようになり、持病の程度も向上し、血中脂肪の値や血圧、尿酸値も少しずつではありますが正常値に向かっています。
地蔵の湯で長期湯治をさせていただければ、効果はもっと顕著になると確信していますが、仕事も抱えた現状ではまだ困難です。今は定年後の目標のひとつとしておきます。
交通手段も満足でない昔から、遠く関西などから湯治に来た人がいたのですから、草津は特別なのですね。泉質はもちろんですが、よりよき湯治のための蓄積された知識や技、支え合っている方々の心がこの温泉街の土台をためしてきたのであればこそ、言葉や形だけの伝統としてではなく、効果的な療法として次の時代に繋げていきたいものです。
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